第一印象が大切「まじめな生徒」に安心感を与える
入学式(始業式)前日までに教室の整備
子どもがどこに座るか黒板に掲示しておき、担任が来るまでに、とりあえず自分の席を確保してあげることが大切です。発達障がい傾向のある生徒にとっては「自由に座れ」という指示は不安を高めるものという認識を教師は持つべきです。
初めて入る教室に落書き等が残っていたら絶望
次の学年に教室を引き継ぐ前に徹底した教室美化をするのは前担任の責務です。
担任の姿勢を示す
入学式・始業式前の学年会で、「学年目標」を決めてどの教室にも同じ目標が掲げられているという雰囲気を作り出し教師の団結を示すことが大切です。
学年(学級)目標は、肯定形の文章表記にしましょう。「~しない」→「~しよう」

教科担任に教えに来ていただくという姿勢を担任が示す
朝の学級活動で机の列を整頓
教科担任が机間巡視しやすい環境づくりは担任の責務。机間にカバン等荷物が散乱していないかの点検もしておきましょう。
黒板・カーテン・ゴミ箱・ロッカー・蛍光灯の点検
整然とした教室整備で1時間目の教科担任を迎えるようにしましょう。カーテンが風で揺れ動いている教室は、生徒の心も揺れ動いています。
教室清掃は生徒と共に
荒れた学校の清掃=監視が主目的
落ち着いた学校の清掃=心の交流の場
清掃当番は絶対にサボることを認めない
万一サボったときは、次の日に担任と共に清掃させてください。掃除をサボられた担任も自ら責任を取ってその生徒と掃除をする覚悟を持ちましょう。
雑巾はきっちりと整理させる
雑巾の置き方を見ればクラスの生徒たちの心の状態が分かります。
いろんな教科の作品を掲示してあげる
「褒められて怒る人間はいない」という観点で教科担任とも協力して、一人一人の子どもを大切にしているという雰囲気を作り出してください。
ただ、掲示物へのいたずらは絶対に許さない姿勢を持っておきましょう。
日直の仕事は
- クラスの誰よりも早く来て教室を空ける
- 朝、職員室に来て担任からの連絡を受ける
- 朝の学級活動の運営
- 教科担任から連絡を受ける
- 黒板の管理
- 昼食後、担任からの連絡を受ける
- 帰りの学級活動の運営
などです。
日直活動を軽視している学校は、生徒会活動も形だけのものとなりやすいです。

日直の仕事をきっちりとさせる
係活動の基本は日直
日直の仕事を通して責任感を植え付けていきましょう。
校内緊急放送を少なくする
校内放送は、緊急時に限るべきです。日々の用事は日直との連絡で済ませましょう。
1日の最後の鍵(戸締り)は担任の手で
帰宅する前に必ず教室点検
再度、教室の机の列を整え、次の日登校してきた生徒が心落ち着く雰囲気を作りましょう。
机・ロッカーの点検
不必要なもの、持って帰るべきものは次の日に指導することで、担任は見ているという姿勢を見せることができます。これは学年全体で行っていくことが大切です。

学級日誌には一言コメント
学級日誌には「裁判資料」となることも
放置するとまじめな子どもの心が離れていきます。ふざけた書き方は絶対に許さないようにしましょう。学級日誌を見れば、生徒と担任の関係や生徒の落ち着き度が分かります。
学級へのメッセージを書き込む
担任からのメッセージを次の日直が見ているという認識できっちりと書きましょう。
発達障がいの生徒に配慮した教室環境を整える
教室の前をシンプルに!
教室の前に様々な掲示をすると授業中の集中力が低下する恐れがあります。
写真・絵など視覚に訴える掲示物の工夫
心が落ち着くような掲示を心がけましょう。
様々な工夫を
例えば、教室の机や椅子に硬式テニスボールを取り付けると静かな環境が生まれます。