朝の学級活動は心を落ち着かせる場
担任の担任たる所以は、「朝の学級活動」と「終わりの学級活動」にあります。「荒れた学校」の立て直しも常にここから始まるものです。
起立・礼はきっちりと 4月が勝負
あいさつの習慣づくりは、朝のあいさつに始まる
学級代表(委員長)に大きな声で「起立」「礼」「着席」と言わせる。
学級代表は「声の大きな生徒」を選ぶと良い。学級の雰囲気におおきな影響を与えます。
大きな声であいさつをさせる
起立しない生徒を放置しない、ながらあいさつも放っておかない、きっちりあいさつができていない場合はやり直しをしましょう。
再三注意しても改善がみられない生徒については放課後に指導してください。

生徒の顔を見て一言
単なる出席点呼に終わらない
担任からの一言「メッセージ」の場と考え、日々話すことを考えておきましょう。
社会性を育てる機会とする
新聞記事などを紹介して掲示させたり、時事ニュースについての考えをお話するなど社会性の育成に努めましょう。
朝の読書は、生徒の心を落ち着かせる
先生も一緒に読む
職員朝礼時は輪番を決めて、すべてのクラスでなくてもどこかのクラスで先生も一緒に本を読んでいるという雰囲気を作りましょう。担任以外やボランティア・支援員の方でも可です。
普段から生徒と本の話を
休み時間、清掃活動時など子どもと接するときに「どんな本を読んでいるのか」「どんな所が面白いか」「こんどは〇〇〇な本を読んだらどうか」などの会話を意識的に行うことが大切です。

全校(学年)集会は、担任の姿勢をまじめな子に知らす絶好の機会
「集会」を見るとその学校の落ちつき度がよく分かります。荒れた学校を経験した先生には想像できると思います。まず、中々集合しません。集合しても並ぼうとしません。並んでも話を聞こうとしません。中には集会に参加せず、教室の上からヤジを飛ばす生徒もいます。
それでも、まじめな生徒は早く集合し、話を聞き、早く教室に戻りたいと思っています。彼らは、自分の担任はどうしているかこの時によく観察をしています。
生徒よりも早く列の前に
「まじめな生徒」は早く集まっている姿を担任に認められたい
「早く集合しているな」と声をかけ、それを教室で褒めることが秩序維持の鉄則です。門当番にあたっている担任は、そのことをクラスで説明し、委員長に委任し、後で誰が早く来ていたか聞くなどのフォローも大切です。
「まじめな生徒」は放っておいても大丈夫という思いが落とし穴
担任からの声かけがないとやがて「まじめ」をバカにする風潮が広がります。「まじめな生徒」からの不信感は「荒れ」の始まりです。
担任と副担任との役割分担の大切さ
集会の時は、担任が前で学級代表に指示
副担任は、列の後ろで指導しましょう。
担任は、列の間を歩いて服装等の指導を入れる
指導とともにクラスの生徒の顔を見て、きちんとしている生徒の目を見て認めてあげることが大切です。身長順に並んでいるのか確認し、好きな者同士固まらせることのないようにしましょう。4月が勝負です。

聞く姿勢を培う良い機会
いろいろな人が集会で話す機会を増やす
校長、主任等だけで集会を終わらせない。生徒代表を出したり、違った先生や事務職員、管理作業員さんにも話す機会をつくりましょう。
振り返る時間をつくる
集会で話されたことを再確認する時間をつくりましょう。学活で担任の先生が集会での話を引用したり、「今日の集会で話された要点を紙に書いてください」等と書かせたりすると良いでしょう。
まじめな生徒を認めてあげる場
学年で一番まじめに清掃している人、一番よく挨拶をしている人、人助けをしている人・・・いろいろな賞を作り、表彰してあげたり、全体の場で発表したりしましょう。
遠足・宿泊行事の終了後、よく頑張った人を表彰する場としても利用すると良いです。子どもは、褒められることが一番嬉しく、自尊感情を高める良い機会であると考えておきましょう。