教師

職員室の同調圧力、教員の世界はムラ社会、先生は村八分を嫌う

職員室の同調圧力とは

職員室の同調圧力とは、教職員において少数派の意見の人に対して多数派の意見の人の考えを暗黙的に強制することをいいます。

職員室の中で、他の先生と同じ行動をしなければいけなくて、嫌な空気を感じたことのある人は多いでしょう。

学校の先生達は同調圧力を感じる機会が多いと思います。

教員の世界はムラ社会です。教員の世界のルールは、一般社会から大きくかけ離れていることがよくあります。

ムラ社会とは、こ有力者や権力者を中心に古いしきたりにこだわり、外部からのよそ者を受け入れない排他的な社会のとです。

教員の世界だけの掟や価値観が絶対で、そこから外れる者は村八分にすることが、まさに同調圧力です。

教員の世界では、「みんなと同じ行動をすること」が良しとされ、「みんなと違う行動する」ことは悪しきものとみなす同調圧力がたくさんあります。

自分が他の先生と違ったことをすると嫌われるのではないかという恐怖から、周りの先生達に同調しやすくなります。きっと他の先生と同じでいることで安心したいのでしょう。

自分の意見を言うのを我慢したり、したくないことでも同調圧力からしなくてはいけないといった考えをしている先生達が多いです。結果、それが自分の負担となっていることも多いです。

先生達の同調圧力

部活動顧問

これは近年「ブラック部活動」「定額働かせ放題」などの言葉で問題となっている学校での部活動顧問制度です。いまだに、すべての先生が部活動に所属し顧問として指導しなければならないという学校が多いです。

「部活動顧問になって当たり前」

「平日は17時過ぎても練習するのが普通」

「土日の部活動指導も当然」

といった同調圧力が職員室の中に当たり前のようにあります。また地域や保護者の中にも部活動顧問は平日夜遅く、休日の活動もして当たり前という空気があります。

特に、専門外の部活動顧問になった場合の負担は計り知れないものがあるでしょう。

朝の登校指導

遅刻しているわけではないのに、出勤時刻ギリギリだと冷たい視線を浴びせられます。

なぜなら朝から正門に立って「おはよう!」と挨拶をしたり、服装点検をしたりと登校指導を行って当たり前という空気があるからです。

「若い先生は積極的に参加すべき」

「生活指導の先生は朝正門に立つのが基本だ」

といったように、勤務時間以外にも関わらず、早く出勤し登校指導をするといった同調圧力がある学校が多いです。

定時退勤

定時に退勤をしようとすると冷たい視線を浴びせられます。

「今日も早いなー」

「何か予定あるの?」

定時に退勤するのにも関わらず、このような声をかけられたりします。

ましては、教員は基本的に残業代が出ません。定時退勤しにくい同調圧力が負担に感じる人も多いでしょう。

同調圧力に打ち勝つには

自分の”ものさし”を持つ

「他人にどう思われるか」

「村八分されたらどうしよう」

などと他人の目を気にするのではなく、自分の”ものさし”で判断し行動しましょう。自分の基準に基づいて行動することで、余計なストレスもたまりませんし、自分の思い描く理想の教師像に近づいていくことができます。

良い同調圧力を作り上げていく

これはなかなか1人で作り上げていくのは難しいかもしれませんが、少しずつ発信していくことで協力者を増やしていき、良い意味での同調圧力に変えて働きやすい職場環境を作り上げていきましょう。

多くの先生が同調圧力による悪しきルールに悩まされているので、勇気を出して発信していくことで協力者は増え、職場環境は少しずつ変わっていくはずです。