学歴社会の終焉~本当に好きなことをみつける~
2023年、首都圏の中学受験者数は最多を更新し、9年連続で増加しました。
今の親世代は、学歴社会で育ち、社会に出て学歴の壁を痛感し、我が子には学歴で苦労してほしくないと早い段階で受験をさせているのではないのでしょうか。
確かに、現在の企業採用における大きな指標は学歴でしょう。
しかし、この流れはこの先ずっと続くのでしょうか?

これまでは入学した大学でどんな勉強を行いどのようなスキルを身に着けたのかが分かりにくかったのですが、ビッグデータの活用やブロックチェーン技術を用いることにより、その人がどのような学習をしてきたのかが誰の目で見てもはっきりと分かるようになります。
同じ大学・学科内でも学習歴に差が出ていることが容易に分かります。
また、コロナウイルスの影響により学校現場では急速にオンライン授業が発達しました。どこにいてもインターネット環境さえあれば授業が受けられる時代になったのです。
これまでは大学の授業はその大学に入学して講義室に座ることでしか授業を受けられなかったのが、どこでも受けられるようになったのです。
これは、大学授業選択の多様化を意味します。つまり、1限目は東京大学の〇〇教授の授業、2限目は京都大学の□□教授の授業、3限目は九州大学の△△教授の授業・・・のように本当に自分の受けたい授業を選択して学ぶことが出来る時代の到来を意味します。
もちろん、そのためには大学の授業受講に関する制度整備が必要にはなりますが、より自分にあったカリキュラムで学ぶことが出来るのです。
このような環境下で、学歴は本当に重要でしょうか?企業は学歴を見て正しく評価し採用できるのでしょうか?
どこの大学に所属して卒業したことより、どんなことを学んできたかの方重要になってくるのは明らかです。

冒頭にも書かせていただいたように、中学受験はどんどん過熱しています。
中学受験、高校受験、大学受験・・・入学するために頑張る勉強よりも、そこで何を学習するかが求められます。
そのためには、本当に自分が学びたいことをみつけていくことが重要です。
多感な小学生、中学生時代にひたすら難関校入学のために勉強するよりも、点数にとらわれずに今しかできない様々な体験をたくさんし、感性を磨き、本当に自分が好きなことをみつけていくことが重要ではないでしょうか。

これから、本当に学びたいことはどこにいても学べる時代になっていきます。
学歴だけで評価される時代も終焉に向かっていきます。
親世代とは違う時代が訪れます。
新たな世代のニーズに合う教育をしていくことが私は必要だと考えています。
