令和３年大阪偕星学園高等学校の１年間
野球の強豪校としても知られる大阪偕星学園。
保険金詐欺で誤認逮捕の悲運を乗り越え、初出場 「破天荒監督」率いる大阪偕星が甲子園にドラマを起こす！まるでルーキーズの世界！
令和３年は悪夢のように波乱の連続だった。
波乱続きだった１年間を時系列で振り返る。
令和３年1月 コーチによるセクハラ行為が発覚
同校の野球部保護者からの連絡により、野球部コーチであった水落氏のセクハラ行為が発覚。
水落氏は後に逮捕され、山本晳監督らが責任を取る形で3月に辞任した。
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令和３年3月 監督によるパワハラ行為が発覚
野球部の新監督に就任した長谷部元伸氏のパワハラが問題化。
日本高等学校野球連盟への報告が遅れたことで、野球部部長が1カ月の謹慎処分を受けた。
ちなみに、長谷部氏は水落事件の調査にあたった第三者委員会のメンバーでもあった。
「コロナ禍でも大阪・ミナミのクラブで飲み歩き、自転車で寮まで帰ってきていた。就任早々、メンバー発表をした際、ふて腐れたような態度で『やってられません。帰りますわ』と言った部員に対し、『そんな態度やったら、グラウンドに上がらせへんぞ』と威圧するなど、パワハラ行為を行った。その部員は野球部も学校も辞めてしまった。パワハラを日本学生野球協会に報告しなかったとして、野球部長が１カ月の謹慎処分を受けた」（別の学校関係者）
引用：日刊ゲンダイ
令和３年6月 女子更衣室のぞきが発覚
男子柔道部員が女子更衣室の“のぞき”をはたらいていたことが発覚。
被害に遭った女子生徒の母親は、のぞき穴を広げる際に関わった3人の退学処分を求めたが、女子更衣室に入って穴を広げた部員1人が退学となり、残りの部員は停学処分にとどまった。
被害女性は自ら学校を辞め、他の学校に転学した。
大阪偕星で問題続発 のぞき被害で学校を辞めた女子柔道部員の悲痛告白
令和３年7月 盗難事件が発生
長谷部監督の財布から、現金数十万が盗まれる盗難事件が発覚。
このとき高野連から「厳重注意」を受けた。
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令和３年8月 コーチが逮捕される
水落氏が強制わいせつ容疑で逮捕。
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令和３年9月 コーチが再逮捕される
水落氏が強制性交致傷容疑で再逮捕。
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令和３年10月 集団イジメが発覚
野球部の1年生部員に対する同級生の集団イジメが発覚。
令和３年11月 生徒の喫煙が発覚
学校の宿泊授業において、野球部の1年生部員4人による喫煙が発覚。
令和３年11月 別の生徒の喫煙が発覚
野球部の2年生部員が5月頃にSNSでライブ配信していた喫煙の動画が学校に匿名で送られてきて発覚。
次に、現役部員の告発によって1年生の喫煙が発覚。
その後、ふたりの2年生部員が喫煙する動画も匿名で学校に送られてきて喫煙が発覚。
本校硬式野球部ならびに柔道部における不祥事に関する報告とお詫び
急啓
先般、本校の硬式野球部と柔道部において発生しました重大な不祥事について、いくつかの週刊誌より報道がございました。生徒の安心と安全を守ることが学校教育の基本的責務であるべきところ、皆様の信頼を裏切る結果を招いたこと、心よりお詫び申し上げます。また本事案に関しては、調査中であったこと、ならびに被害にあった生徒のメンタルケアを最優先した結果、お知らせが遅くなってしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。
硬式野球部内で発生した強制わいせつ事案、柔道部内で発生した男子生徒による女子更
衣室のぞき事案（以下、両事案）は、性暴力に該当し本校としても何ら看過できるものではございません。両事案の被害を受けた被害者に対してのメンタルケアと被害情報の広がりによる二次加害の防止を最重視し、保護者の皆様と連携の上で専門家によるカウンセリングを実施しており、今後も継続してまいります。また、報道にもありました硬式野球部内の窃盗事案につきましては、当該生徒に対しての処分は既に実施しております。尚、両事案並びに窃盗事案につきましては、大阪府高等学校野球連盟や大阪府教育庁私学課への調査報告は既に終えておりますので、ここにお知らせ致します。一方で、週刊誌の掲載内容に関しましては、事実に反する憶測や誤認が多分に含まれており、そういった点につきましては厳正な申し入れと抗議をして参ります。
今後は、被害を受けた生徒や保護者の皆様だけでなく、一連の不祥事により、ご心配をおかけしております皆様に誠心誠意、対応させていただくことを前提に、第三者を交えた「再発防止策検討チーム」を設置し、再発防止策の策定を行います。各再発防止策並びに進捗につきましては、ホームページ上で毎月お知らせしますので、ご確認くださいませ。
尚、今回の一連の不祥事に関するお知らせは本校のホームページ上で行いますので、個別のお問い合わせにはお応えできない場合がございますことを予めご容赦賜れますと幸いです。また、重ねてのお願いになり恐縮ではございますが、本校の生徒は今回の一連の不祥事で心に傷を負っている者も少なくありませんので、個別の取材等もお控え頂けますと幸いです。
改めまして、この度は本校内で発生しました一連の不祥事でご迷惑とご心配をおかけし
ておりますこと、深くお詫び申し上げますと共に再発防止に努めて参ります。草々
学校法人 偕星学園
大阪偕星学園高等学校 校長 梶本 秀二
令和４年大阪偕星学園高等学校の立て直しに期待
大阪偕星学園高監督に元阪神の岩田徹氏が就任
元阪神捕手の岩田徹氏が大阪偕星学園高校野球部に就任していることが分かった。長谷部元伸監督は当面の間、総監督として指導する。
岩田氏はＰＬ学園高で桑田、清原の１学年先輩。外野手で８４年に春夏の甲子園準優勝。三菱自動車水島を経て、８８年ドラフト４位で阪神に入団。捕手として５８試合に出場し、打率１割７分２厘、１本塁打、３打点で９８年に引退した。現在は社会人野球・履正社学園のコーチを務めている。
再発防止に努め、再び輝きを
令和３年は大阪偕星学園高等学校にとって様々なことが起きたが、しっかりと反省し再発防止に努め、再び同校が生徒が安心して通うことができ、部活動でも輝くことを期待している。
一連の不祥事事案の再発防止方針に関して
急啓
先般発生いたしました、一連の不祥事事案の再発防止方針が以下のようにまとまりましたことを、ここにご報告いたします。尚、再発防止方針を策定するに当たっては、「再発防止策検討チーム」として本校教職員ならびに本校理事より計６名を選任し、これまで複数回検討会議を実施してまいりました。また、オブザーバーとして本校監事を招き、第三者視点でのご意見、ご指摘をいただきながら議論してまいりました。
１ 生徒の安全を守るための環境づくりに、より一層取り組みます。
「女子更衣室のぞき事案」の現場となった旧女子更衣室は閉鎖し、新たに管理体制を整えた女子更衣室を整備します（現在は仮設女子更衣室を使用しております）。また、あらゆる事件の発生を未然に防ぐこと、ならびに生徒たちの心身の安全を脅かし得る要素をいち早く発見することを目的として、学内の防犯カメラを増設し、全校生徒に対し、クラブ活動や学校生活に関する悩みや不安についてのアンケートを匿名にて定期実施いたします。また、アンケートにて発見された問題要素に対する対策方針は、プライバシーの保護を前提としながら、第三者に不備・不足がないかを監督していただきます。また、個別に相談したい生徒たちの相談窓口としてスクールカウンセラーを設けていることを、改めて学内にて周知徹底いたします。
２ コンプライアンス強化のための取り組みを実施いたします。
教職員として守るべき行動規範を作成し、その意識浸透を目的とした教職員に対するコンプライアンス研修を実施することで、法令遵守を前提とした指導の徹底を今一度説きます。また本校スポーツコース在籍生徒に対しては、講習やワークショップを定期実施し、アスリートとしてのあり方や自身の目標について見つめ直す機会を設けます。
３ スポーツコース改革チームを立ち上げます。
また今回の不祥事事案を契機として、「スポーツコース改革チーム」を立ち上げ、本校としてのスポーツ教育のあり方やカリキュラムを再検討していきます。こちらに関しても、第三者にご指摘、ご助言をいただきながら進めてまいります。今後は以上の３点に関して、本年度内を目処としながら、本校のホームページ上にて進捗をご報告してまいりますが、上述の取り組みのみを解決策とせず、あらゆる必要策を継続的に検討し、再発防止に努めて参ります。
改めまして、この度はご迷惑とご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げますと共に、皆さまのご支援、ご協力に心より感謝いたします。
草々
学校法人 偕星学園
大阪偕星学園高等学校 校長 梶本 秀二
