教師の不祥事

旭川いじめ事件~同じような苦しみや悲しみを増やさないために真相究明と事件の解決を~

旭川いじめ事件について

北海道旭川市の公園で2021年3月、市内に住む当時中学2年生の廣瀬爽彩(さあや)さん(14)が凍死しているのが見つかった事件。

事件の概要

  • 爽彩さんは、イジメグループから暴力をちらつかせ脅迫するようなメッセージを送られたことから、恐怖のあまり自身のわいせつ写真を撮影し送ってしまう。
  • イジメグループは以後、その弱みを利用し、わいせつ画像を拡散、自慰行為の強要など、2019年4月から日常的に恐喝・暴力・性的強要を行う。
  • 2019年6月、イジメグループに自殺を煽られた爽彩さんがウッペツ川に飛び込む事件が発生する。この事件をきっかけに警察が捜査に乗り出しイジメ行為が明らかになった。
  • わいせつ画像を送ることを強要した加害少年の主犯は当時14歳未満だったため刑事責任を問えず「触法少年」として厳重注意を受けるのみにとどまり、その他メンバーも証拠不十分で厳重注意処分となった。
  • その後、爽彩さんはイジメによるPTSDに悩まされ、入院と通院を続けながら自宅に引きこもる生活が続くと同時に、転校を余儀なくされた。
  • 爽彩さんの母親は娘の異変に気付き、学校側に何度も相談したが、当時の学校はイジメの事実を正式に認めなかった。
  • 爽彩さん自身も担任の先生にイジメの相談をしたことがあったが、『相手には言わないでほしい』と言ったのに、その日の夕方には加害生徒に担任の教師が直接話をした。
  • イジメグループのメンバーから呼び出され、非常に怯えていたことを担任に伝えても、『(その子は)ちょっとおバカな子なので気にしないでください』『今日は彼氏とデートなので、相談は明日でもいいですか?』という答えで、事態の深刻さを理解していない様子だった。

事件の進展

  • ウッペツ川事件後、イジメの事実が警察の捜査によって明るみに出たため、爽彩さんの母親は学校側に対して「イジメの事実があったのかどうか」改めて調査するよう訴え。
  • しかし、2019年夏、学校側は最終的に「わいせつ画像の拡散は、校内で起きたことではないので、当校としてはイジメとは認識していない」「加害生徒にも未来がある」などと答え、イジメの事実について否定。あくまで生徒間の「トラブル」だったとして、加害生徒に「適切な指導」を行ったとした。
  • 旭川市教育委員会も同時期に、学校や北海道警察、関係者から聞き取りを行ったものの「イジメの認定には至らなった」と結論付けていた。
  • また、爽彩さんの母親が「弁護士同席で話し合いをしたい」と申し出たにも関わらず、学校側はそれを拒絶。
  • さらに、加害生徒に行った「聞き取り調査」の結果を、弁護士照会制度に則り開示請求したのに、学校側が3度に渡り拒否をした。
  • 本事件が週刊文春の特集記事で明らかになった後、いじめの発生した学校で保護者説明会が開催されたが、爽彩さんの母親には案内がなく、希望しても参加ができない状態であった。

事件の問題点

この事件における最大の問題は、いじめについて学校側に相談・訴えを何度も行っていたにも関わらず、学校側が適切に対処しなかったことです。

イジメ被害に対する経緯と学校や教育委員会の対応を見ていると、起きてるイジメ問題を平然と軽視し、目を閉じて臭いものに蓋を閉じてやり過ごそうとしていたとしか思えません。

2019年4月に爽彩さんの母親が『娘がイジメられている!調べてください!』と学校に訴えかけ、ウッペツ川に飛び込んだ時点でイジメ事件として学校側はこの出来事を重く受け止め、加害者に深く入り込んだ調査・対処をしていれば、爽彩さんが命まで失うことは絶対になかったのではないでしょうか。
また加害者らも人の命を奪うことにもならなかったのではないでしょうか?

全国で行われている署名活動の目的

今回のこの事件については、「いじめ」という言葉で終わらせるだけでなく、これを世間は犯罪だと認識し、今回の加害者が法で裁かれ、二度とこのような悲惨な出来事を繰り返さない世の中にしていく必要があると強く感じています。

その為、もし11月の第三者委員会で被害者家族の方が納得できる結論が出なかった場合は今回の署名を利用し、事件が起きた中学校・捜査した警察・教育委員会に対し不信感、隠蔽などに対して適切な判断を下せるような調査結果を求めるつもりです。

さらに、より多くの数が集まった場合は、政府関係で正しく活用してくれる機関に提出します。

「この事件は自分には関係がない」と思っている人もいるかもしれませんが、もし皆さんの子供・身内・知り合いがいつか被害者になってしまった時、それでも関係ないと言えますか?

加害者も同じです。
「自分の子どもは大丈夫」「私の身内は大丈夫」と甘んじている間に、自分の子どもが人の命を奪う人生になっていいのでしょうか?

今後、いじめという犯罪によってこれ以上死者や犯罪者を出さないために、今、変えていかなければならないのです。

これはただの署名活動ではなく、私たちの想いが一つになっていくもの。

こういったことを繰り返さない日本社会を、みんなで創って行きましょう。

1.事件の再捜査

旭川女子中学生いじめ凍死事件をはじめ、全国で起きているいじめ事件の真相解明のための決定的な再捜査

2.厳正なる調査の義務化

公正公平に選定されるべき第三者委員会の人選義務と行政機関の情報開示及び資料開示義務等の法制化

3.監視体制の法制化

重罪を犯した少年に対する、行政による合理的な範囲での見守り体制の強化と更生教育の実施

4.教育現場の是正

いじめ防止対策推進法の徹底した遂行、対応、対策、処置の義務化及び罰則規定の法制化

理解していただける方はご署名を!

旭川の事件はもちろんのこと、今後のいじめに対する問題も改善していく必要があります。

ご理解いただき、最後にいじめ署名活動特設サイトからご協力をよろしくお願いいたします。

記事引用元:加藤秀視「いじめ署名活動特設サイト