パパ活とは
「パパ活」とは、男性と一緒の時間を過ごし、デート代としてお金や物を得る活動のことです。特に、２０代前半の女性の間で流行っており、気軽にお金を稼げるとされています。似たような言葉で、他にも「ママ活」「兄活」「姉活」といった言葉もあります。
パパ活自体は、男性と若い女性がデートをしてお小遣いやプレゼントで対価を支払ってもらうことなので成人同士であれば違法性はありません。近年では「パパ活専用マッチングアプリ」もあり、合法的に行われています。
パパ活の問題点
犯罪に巻き込まれやすい
逆にお金をだまし取られたり、お金を盗まれたりなどの金銭被害も起きています。また、肉体関係を強要されたり、無理やり襲われたり、ストーカー被害も起きています。最悪の場合は殺人事件に発展するケースもあります。
実際に大阪府では１年間に１５０人の未成年者がパパ活で性的被害に遭っています。
援助交際が行われている
パパ活募集のように見せて、直接の取引で、肉体関係を前提にやり取りをし、実際に会って肉体関係をもち対価を払うといった売春行為が行われています。
女子中学生や女子高校生もパパ活をしている
成人女性だけでなく、マッチングアプリに登録できない未成年の中高生もTwitter等のSNSを使ってお小遣い稼ぎにパパ活をしている実態があります。
SNS上でパパ活募集の書き込みも
Twitterで＃パパ活＃p活などのハッシュタグで検索すると多くのパパ活募集がされています。実際に未成年と思われる書き込みもたくさんあります。
「大人」とは性行為本番を表しており、「プチ」とは本番までいかない性行為のことを表しています。「DM」とはダイレクトメッセージのことで直接のやり取りのことを表しています。サイバー警察の取り締まりを避けるため、ほとんどがDMでのやり取りで具体的なパパ活の中身、金銭などの交渉をしています。
「健全」とはお茶や食事、ショッピングなどのデートのみのことを表しています。
パパ活募集をしている女子中高生達は「NG行為」を書き込むことで、相手男性と安心して会っているようですが、男性の中には下心がある男性もいて、実際にはNG行為を求めてくる場合もあります。
実際にあったトラブル
食事して相談に乗るだけだと思っていたのに…
女子中学生Ａさんは、ＳＮＳ上で”健全”募集のパパ活で知り合った４０代男性Ｂから「仕事の悩みを聞いてほしい」と食事のみで直接会うことになりました。Ａさんは、待ち合わせ場所にいたＢに促されるまま車に乗ったところ、ホテルに連れて行かれ、性被害にあってしまったのです。
プチだけのはずが…
女子高生Cさんは、SNS上で”プチ”募集のパパ活で２０代男性Dとホテルで待ち合わせをしました。ホテルに着くと、約束していた男性Dの他にもう１人の男性がおり、その場から逃げようと思っても逃げられず、そのまま２人と性行為をしてしまうことに。しかも、盗撮をされており、「金を払え。動画をバラまくぞ。」と脅迫されることに。
食事だけならいいかと思っていたのに・・・
女子高生のEさんは、初めて”食事のみ健全”のパパ活をしました。その際に、自分の高校の話や家の話をしてしまい、その後男性からしつこくストーカー被害に遭うことに。パパ活の始まりが、同時に恐怖の日々の始まりでした・・・
ショッピングだけのつもりだったのに…
女子高生Ｆさんは、SNSで「１時間あたり3,000円 ショッピングや食事のみ」とパパ活の書き込みをしました。デートの相手を名乗り出た３０代男性Ｇは、Ｆさんの書き込み通りのデートに応じていましたが、何度か会ううちに、強引にホテルに連れ込まれてしまいました。しかも数日後、Gの妻と弁護士から訴訟の連絡が・・・
警察の取り締まり
サイバーパトロール
警察少年課では児童買収などの被害につながる恐れがある書き込みに対して以下のような警告メッセージを行っています。
警察がなりすまして補導
警察官が”パパ”になりすまして、パパ活を募集している未成年の女子と待ち合わせの約束をします。普通に待ち合わせ場所で会い、すぐに数人の男女の警察官が取り囲み補導をして、保護者に連絡・指導というような取り締まりをしています。
他にもSNS上では
パパ活以外にもSNS上で自分の衣類等を売ってお金を稼ぐ未成年女子と思われる書き込みが多数あります。
ジャージや制服などから学校等が特定され被害が拡大するケースもあります。
まとめ
現在、中高生がSNSを通して、様々な危険な金の稼ぎ方をしている実態があります。その一部を紹介しました。学校や家庭でも情報モラル教育や性教育などを通して様々な危険性を教え、未成年者の犯罪被害を防止していく必要があると考えます。
※本記事は未成年者のパパ活等の行為をやめさせるための記事です。決してパパ活等の行為を推奨している記事ではありません。
