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Contents
部活動顧問マニュアル
1 明確な指導理念
- 明確な目標を持つ。
- 生徒に何を身に付けさせたいのかどう成長させたいのかはっきりする。
- 指導の柱となる考え方や指導方針を明確にもつ。
- 集団(チーム)の規則を明確にする。
- 保護者会を開き、指導理念・方針を説明する。
2 安心・安全な環境作り
- 生徒の安全を最優先した活動計画を立て、練習環境を整備する。
- 生徒の健康状態に応じた適切な指導をする。
- 緊急時の病院や対応方法を常に準備しておく。
3 生徒と時間を共有し、共に学び、汗を流す姿勢をもつ。
- 生徒が活動中は、必ず活動場所に行く。(生徒優先、事務仕事後回し)
- 出席状況の確認や健康観察をする。
- 顧問の先生も一緒に活動する姿勢で参加する。
- 積極的に部活動の指導にかかわる。
- 練習前、後のミーティングに参加し、生徒の言葉に耳を傾ける。
- 生徒から学ぶ気持ちを大切にする。
- 部活動で生徒が何を学び、何を身に付けているのかを常に探る。
- 生徒とのスムーズな会話や生徒の活動中の動きを指示できるよう、担当種目について、専門書やインターネットなどで勉強する。
- 球拾い、練習の補助、体調の悪い生徒に目を配るなど、自分にできることを見付けてやってみる。
4 全ての生徒を受け入れる
- 生徒を理解し、生徒の期待に応えられるよう顧問も指導技術を磨く。
- 指導者の価値観だけを生徒に押し付けない。
- 特定の生徒をひいきしない。
- 練習試合などにおいて失敗したとしても、生徒の人格までも否定しない。
- 男女別の性差による個性や特長を把握して、個に応じた指導する。
5 生徒の心身の発達・豊かな人間形成を図る
- 学校生活の延長であることを心がける。
- 勉強と部活動の両立ができる活動計画を立てる。
- 部活動を通して人間形成を図る指導をする。
- 極端に勝利至上主義に偏らない指導をする。
- 信頼関係を築くことから始める。
- 「だめだ」、「できていない」などの否定的な表現から「よくなった」、「・・・ならできる」などの表現で声をかける。
- 好ましい人間関係の形成や心の教育を指導するために、友情、連帯感、責任感、努力、忍耐力、協調性、友情の大切さなど精神的な成長を促す指導をする。
6 先輩教師・同僚教師から学ぶ
- 先輩教師や同僚教師の部活動指導を学び、良いところを積極的に取り入れる。
- 指導していく上で分からないことがあれば、その都度身近にいる同じ学校の教
員に相談する。 - 他校の顧問や競技団体の関係者などと積極的に交流して指導力を高めていく。

部活動指導における8つの注意点
1 怒ってばかり。褒めない。
褒めることがなく常に怒ってばかりだと、生徒が怯えてしまう。
2 大声での恫喝・暴言を吐く。
論理的な指導がなく、大声で恫喝する指導に頼り過ぎると、生徒のやる気が無くなってしまう。
3 勝ち負けの結果だけで、評価する。
勝ち負けの結果で指導するのではなく、具体的な理由や改善点を説明するなど、生徒が納得できる指導をする必要がある。
4 顧問が暗く、やる気ない
生徒も暗くなったり、やる気なくだらだらするなど明るい雰囲気の練習環境を作ることができない。
5 えこひいきする。
顧問の好き嫌いや、生徒の表面のみを見て試合のメンバーを決めない。平等な接し方で公平な評価をすること。
6 経験論・精神論ばかりで科学的・客観的な指導がない。
「昔からこうだった」、「みんなこうして育ってきた」など自分の経験に偏った指導はしない。
7 いつも同じことをしつこく話す。
ミーティングは時間をかければいいというものではない。場に応じた適切な指導をすること。
8 毎日、同じ練習パターンを繰り返す。
生徒は飽きてやる気がどんどん減少する。課題を解決するための新しい練習方法を研究すること。
最後に
部活動顧問の役割は、実技指導だけでなく部活動の運営や生徒指導まで多岐にわたっている。始めから部活動全般を総合的に指導することは困難かもしれないが、顧問を任された教員は、生徒に「○○部に入部してよかった」、顧問自身も「○○部の顧問になってよかった」とお互いが充実感を得られるために部活動の改善を図り、部活動の顧問としての指導力の向上に努めることが大切である。

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