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不登校とは
「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いた者」
文部科学省
不登校の状況
文部科学省の調査によると令和2年度の不登校児童生徒数は
- 小学校 63,350 人(不登校児童の割合 1%)
- 中学校 132,777 人(不登校生の割合 4.1%)
となり、10年前の不登校児童生徒の割合小学校で0.3%、中学校で2.7%だったのと比べて、大幅に増加していることが分かります。
不登校の要因
小学校
- 無気力・不安 46.3%
- 親子の関わり方 14.6%
- 生活のリズムの乱れ・あそび・非行 14.0%
- いじめを除く友人関係をめぐる問題 6.7%
- 家庭生活環境の急激な変化 3.8%
中学校
- 無気力・不安 47.1%
- いじめを除く友人関係をめぐる問題 12.5%
- 生活のリズムの乱れ・あそび・非行 11.0%
- 学業の不振 6.5%
- 親子の関わり方 6.2%
小学校、中学校共に不登校の要因として無気力・不安が約半分を占めています。小学校では親子の関わり方等の家庭生活環境が大きな要因となる傾向が見られます。中学校では友人関係や学業が不登校の要因の1つとなる傾向が見られます。

不登校児童生徒の親が出来ること
親子のコミュニケーションをとる
不登校の要因は様々ですがどの場合でも、子供は親と話すことが1番心が安定し落ち着くことが出来ます。まずは親子のコミュニケーションをとりましょう。
- 不登校の理由を詮索しすぎない
- 学校に行っていないことを怒らない
- 基本的には話を聞くことに専念し、親ばかりが話すことのないようにする。
規則正しい生活を保つ
学校に行かなくなると生活のリズムが乱れやすくなります。好きな時に起きて、好きな時に寝て、ひたすらテレビやスマートフォン・ゲーム・・・。規則正しい生活を保てるようサポートしましょう。
- 朝ごはん、昼ご飯、晩ご飯を決まった時間に食べる。可能な限り家族と一緒に食べる。
- 毎日の起床時間、就寝時間を一定にする。
- 適度な運動をする。
学校の先生が出来ること
- 家庭訪問
- 電話連絡
- 別室・保健室登校
- カウンセリング
- プリントや手紙を書いてポスティング
- 家庭学習のアドバイス
- いつ来ても大丈夫なように机の中・ロッカーの整理整頓
- 家庭訪問の頻度
- 毎日の欠席確認連絡
- ポスティングの中身と頻度
- 児童生徒、保護者と話す内容は正論ばかりにならないように

不登校児童生徒の進路
小学校卒業時
- 通学区域の中学へ進学
- 別の公立中学校進学 ※通学区域外の学校への通学が認められる場合
- 私立中学受験
中学校卒業時
- 通信制高校へ進学
- 単位制高校へ進学
- 定時制高校へ進学
- 高等専修学校へ進学
- その他(進学しない・就職)
ゴール設定を焦らない
必ずしも学校に行くことががゴールではありません。進学することがゴールではありません。人それぞれの人生があっていいのです。本人の考えを尊重し、ゆっくりとゴールをみつけていきましょう。
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