仙台育英高校優勝!
今年の夏の甲子園は、仙台育英高校の優勝で幕を閉じた。
戦前の大方の予想では大阪桐蔭、智辯和歌山、京都国際、九国大付の評価が高かっただけに仙台育英の優勝、下関国際の準優勝というのは高校野球ファンの中でも予想外であっただろう。
甲子園という舞台では、野球の力とは別の何か大きな力が影響することが多い。
「甲子園には魔物が住む」
と言われているが、今大会は魔物の力が戦前の予想を大きく覆したのではないだろうか。
魔物の正体ははっきりとは分からないが、甲子園を優勝するチームには魔物が優勝させてくれるだけの理由がある。
仙台育英の監督の優勝インタビューを聞いて、魔物が味方した理由が少し見えた気がする。
入学どころか、多分、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。
青春って、すごく密なので。
でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。
例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんな時でも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。
本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ、最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。
青春って、すごく密
青春とは何だろう。
青春を一言で言い表すことは難しい。
仲間と白球を汗まみれになりながら追いかけ、ユニフォームを泥だらけにし、バットを血が出るまで振って、時には厳しく怒られたり、仲間と笑い合ったり、喧嘩したり、喜んだり・・・
人それぞれの青春があるだろう。
その青春を一言で言い表した
「青春って、すごく密」
という言葉は素晴らしい表現だと感じる。
かつてこれまでに青春をここまで正確に一言で表現した人はいただろうか。
仙台育英高校の監督の深さを感じた。
今後この監督、仙台育英野球部を追っていきたい。
