教師

先生達のチームワークが学年・授業を成長させていく

学校を1つのチームとして考えることが大切です。

そのためには日々の打ち合わせ・報告は不可欠です。報告するかどうかを自分で判断せずに生徒・保護者に関わることはチームの一員としてチームメートに報告することが大切です。

家庭で夫婦が対立あるいは冷戦状態では、子どもがうまく育たないように教師同士も仲が良いことが何より大切です。

教師は「演技者」でなければならないと昔から言われているように「学校という舞台」の上で、各々の「役割」の明確化が必要です

できること、できないことを知り、できない相手を責めずに役割分担を行いましょう。

例えば、現実の問題の担当者と内面の問題の担当者(いい役、悪役、接着剤、黒子役等)を決めて風通しのある対応を行いましょう。

学年としての指導を忘れない

「1つの授業の乱れは学年全体の乱れにつながる」という共通認識を持つ

教科担任を批判していても始まりません。授業態度点検習慣や授業態度点検カードを作り学年として授業態度の悪い生徒を全体指導する機会を月に1回程度は持ちましょう。

普段の授業から互いに教室を見合う雰囲気作りをする

隣の授業を廊下越しに覗いたり、自分のクラスの授業を見に行ったりという普段からの「足の運び」が荒れを防いでいきます。

ただし、授業の主体は「教科担任」です。緊急の場を除いては、指導は授業終了後に行うようにしましょう。

この学校は「落ち着いているから」という安心感が落とし穴です。荒れていない時こそ空き時間に教室を回りましょう。荒れてからでは「大変、しんどい」ことを認識しましょう。

教師同士、互いに褒め合う姿勢

生徒の教師批判に乗らない

「でも、あの先生はいつもあなたのことを心配しているよ」「あの先生はこの前もあなたのこの部分を褒めていたよ」と生徒が教師批判した時に切り返せるようになりましょう。

機会をとらえて同僚の先生を褒める

授業中や廊下での話の時に「あの先生は・・・」という形で褒め合うことで真面目な生徒たちは安心感を持ちます。

生徒が教師批判した時、黙っていたら「認めた」ことになります。ムキになって擁護すると「やはり、ダメな先生なんだ」と再認識させることになります。

先生の役割分担を学年内で決める

先生の中にも向き、不向きがある

り役、なだめ役、聞き役を分担して指導にあたりましょう。

叱ると怒るは違います。るには私的感情はないです。本気でその生徒のことを考えた時に出る声が叱りです。

実現不可能なことを叱りの中に入れないでください。それは「叱り」ではなく「怒り」です。

一人の先生に指導をまかせない

叱り役の先生にすべての指導を決してまかせないようにしましょう。なだめ役の先生が突然、キレて叱り役になってはいけません。学級崩壊のきっかけとなる場合があります。

叱られた生徒には、なだめ役の先生が「なぜ、〇〇先生が叱ったか」を説明してあげましょう。このとき、生徒が叱り役の先生を批判したら「そうか、でも〇〇先生は・・・」と切り返すようにしてください。

他学年との情報交換・交流も密にする

他学年の先生が教えに来ている場合は「来ていただいている」という姿勢

他学年の先生は、学年会等で情報共有ができないので、担任または主任から声をかけましょう。「最近、このクラスどうですか」「困っていることはありませんか」といった声かけをしていきましょう。もちろん講師にも同じ態度です。

学年の様子を知らせる

学年会で取り決めたことや行事予定も連絡する姿勢を失わないでください。これも講師にも同じ姿勢を持つことが重要です。

進路指導は3年生担当だけで行うのではない

1・2年生の学年集会に3年生の先生が来て3年生の進路について話をしてもらったり、全校集会で3年生の生徒が話をしたりする機会を持つと良いです。

学活・道徳の取り組みは基本線をそろえる

担任によって行っていることがバラバラにならない

「あなたのクラスもやっていたの」という生徒同士の情報交換で学年の教師たちの団結が伝わっていきます。