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精神疾患による病気休職者数
令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査によると、精神疾患による病気休職者数は、5,478人(0.59%)となり、4年連続で増加していることが分かった。
公立学校教職員における自治体別過去5年間の精神疾患による病気休職者の割合(%)~ランキング形式~
- 沖縄県 1.24
- 川崎市 1.05
- 大阪市 1.02
- 神戸市 0.98
- 東京都 0.97
- 横浜市 0.97
- 京都市 0.95
- 福岡市 0.95
- 相模原市 0.93
- 名古屋市 0.88
- 大阪府 0.82
- 千葉市 0.81
- 堺市 0.8
- 岡山市 0.74
- 札幌市 0.69
- 新潟市 0.68
- 宮城県 0.65
- 熊本県 0.63
- さいたま市 0.62
- 広島市 0.62
- 岩手県 0.61
- 北海道 0.6
- 茨城県 0.6
- 新潟県 0.6
- 愛知県 0.6
- 鹿児島県 0.6
- 三重県 0.59
- 鳥取県 0.59
- 静岡市 0.58
- 京都府 0.57
- 広島県 0.57
- 佐賀県 0.56
- 埼玉県 0.54
- 神奈川県 0.54
- 奈良県 0.54
- 長崎県 0.54
- 千葉県 0.52
- 宮崎県 0.52
- 和歌山県 0.51
- 栃木県 0.5
- 富山県 0.5
- 青森県 0.49
- 福岡県 0.49
- 熊本市 0.48
- 滋賀県 0.47
- 山口県 0.47
- 長野県 0.46
- 島根県 0.46
- 北九州市 0.46
- 岐阜県 0.45
- 大分県 0.44
- 徳島県 0.43
- 愛媛県 0.43
- 福井県 0.42
- 山形県 0.41
- 岡山県 0.41
- 秋田県 0.38
- 香川県 0.37
- 仙台市 0.37
- 静岡県 0.31
- 石川県 0.3
- 福島県 0.28
- 群馬県 0.28
- 浜松市 0.21
- 山梨県 0.17
- 兵庫県 0.15
大都市ほど精神疾患による病気休職者の割合が多くなっている傾向がある。

精神疾患になる原因
過酷な労働時間
教職員組合の調査(2021年12月)によると実質的な時間外労働の月平均時間は
- 小学校 90時間16分
- 中学校 120時間12分
- 高校 83時間32分
厚労省が定めている過労死ラインは月80時間。多くの教職員が過労死ラインを超えていることが分かる。
また1日の休憩時間の平均は
- 小学校は11.7分
- 中学校で15.5分
特に、小中学校の教員の3人に1人が休憩が全く取れない「0分」という状況である。
そして驚くべきことに、どれだけ残業をしても残業代はほとんど払われておらず、残業代が増えることはない。

多様な業務
授業準備・成績処理、外部対応、保護者対応、部活動指導、給食、掃除、生徒指導、学校行事企画運営指導、昼休みの見守り、朝の業務(朝の会や読書活動等)、放課後の補習、教育相談、進路相談、様々な会議と1人の先生が抱える業務は膨大である。
また、最近では学校外での、公園やマンションでのトラブル、コンビニにたまっている生徒の指導なども学校がしているというから驚きである。
以下は妹尾昌俊氏が中央教育審議会の資料を編集したものである。

※教育研究家の妹尾昌俊氏編集

※教育研究家の妹尾昌俊氏編集
こういったデータで自分たちの仕事を分析し、削れるところは削り、より良く働ける環境を教育委員会、教職員が自ら作っていかなければ学校に明るい未来はないのではないでしょうか。
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