薬物とは
薬物は、脳に作用して精神や身体に悪影響を与える物質です。また、薬物は強い依存性をもつため、使用すると薬物依存を引き起こし、やめることは多変難しくなります。
薬物の種類は、覚せい剤、マリファナ、エクスタシー、コカイン、有機溶剤、ヘロイン、LSDなど様々です。ただし、その恐ろしさや薬物であることを隠すためにアイス、はっぱ、アンパンなどの別の名前で呼ばれることもあります。

薬物の種類
覚せい剤
症状
実際には無いものが見える気がしたり、実際には聞こえないはずの音や声が聞こえる気がしたりする。強い疲労感や、倦怠感、脱力感が襲ってくる。大量に摂取すると死に至ることもあります。
呼び名
アイス・スピード・エス・シャブ・メス・クリスタル・冷たいやつ・速いやつ・グラス・がんころ
マリファナ
症状
心臓がドキドキする、目が赤くなる、口が渇く、吐き気、情緒不安定、幻覚、妄想、異常行動などの症状が出る。生殖機能の低下、月経異常を引き起こすこともあります。
呼び名
草・はっぱ・ブラント・グラス・ハーブ・ポット・クロニック・ガンジャ・スーパースカンク・パープルヘイズ・ドープ・リーフ・スモーク・ウィード・メリージェーン・スカンク・ブーム・キフ

エクスタシー(MDMA)
症状
パーキンソン病、運動障害、筋肉作動障害、肝臓障害などの様々な疾病を誘発する。
呼び名
E・X・バツ・XTC・アダム・ハグ・たま・ビーンズ・ラブドラッグ
コカイン
症状
皮膚の下で、虫がはい回るような感覚に襲われる。
呼び名
コーク・スノー・こな・フレーク・クラック・かぐ

有機溶剤(シンナー)
症状
意識低下、筋肉収縮、視力低下、幻想、幻聴、脳の萎縮などの症状が出る。
呼び名
アンパン・純トロ・ラッシュ・ホイペット
ヘロイン
症状
不快な気分、吐き気や嘔吐、筋肉痛、涙や鼻漏、散瞳や起毛や発汗、下痢、あくび、発熱、不眠といった症状が出現する。
呼び名
シュガー・ブラウン・H・ジャンク・スマック・ホース
LSD
症状
幻覚、幻聴、幻視が現れる。
呼び名
L・かみ・ヘプンリーブルー・マイクロドット・ドット・タブ・アシッド・シッド

薬物乱用について
薬物乱用は一度だけなら大丈夫か
一度でも乱用すると、薬物依存になってしまう危険性があります。心や体に大きな悪影響を与え、一度の乱用で死に至ることもあります。
また、薬物乱用は法律で禁止されており、一度の乱用でも罰せられます。
「一度だけなら大丈夫」という軽い気持ちから悲惨な結果になるケースが少なくありません。

一度薬物依存症になると、もう治らないのか
薬物依存が完治するのは難しいです。
過去に薬物依存であった場合、薬物を乱用していなくても、強いストレスや疲労などにより、乱用時と同じような症状が出ることがあります。
薬物による依存は非常に強く、薬物の誘惑と一生闘い続けなければなりません。
薬物は、誰にも迷惑をかけなければ使っていいのか
薬物乱用は、心と体の健康に害を及ぼすだけでなく、周囲の人々や社会にも深刻な悪影響を与えます。
例えば、薬物乱用が原因となって起こる暴力、性的非行、交通事故、犯罪などがその例です。
このため、薬物は法律で厳しく禁止されており、乱用するだけでなく、売買したり持っていたりすることも犯罪です。
また、薬物の密輸や密売には暴力団などが関係しているので、薬物乱用は社会全体の安全を脅かします。誰にも迷惑をかけないなどということはありえません。

薬物をすすめられたら
薬物乱用は法律を犯す行為です。
仲間や先輩に誘われてもきっぱりと断りましょう。
誘う人たちは、あなた自身のことを考えてはいません。薬物から自分の心や体、人生を守ることが必要です。
誘われるような危険な場所に近づかないこと、誘う相手を無視すること、危険を感じたらその場から立ち去ることも大切です。