集会での語り

集会での語り「逃げるが勝ち」

皆さんは、物事から「逃げる」ことについてどう思いますか?

もしかしたら逃げると

「かっこ悪い」

「卑怯者」

「根性なし」

と思ったり、思われたりするかもしれません。

逃げるということは一般的にはイメージが悪く、「逃げたら負け」というマイナスのイメージが定着してしまっています。

しかし、

逃げるということは、負けるということではありません

生きていると、逃げたくなるような出来事がたくさんあります。

その1つ1つの出来事にぶつかっていくと、メンタルが崩壊してしまうかもしれません。身体が悲鳴をあげるかもしれません。

だから、人は自然と本能で逃げるのでしょう。

挑戦をやめる、辛いことをやめる、別のことをする・・・

これらの行動すべてが「負け」になるのでしょうか?

かっこ悪かったり、卑怯者、根性無しになるのでしょうか?

そんなことはありません。

「逃げる」ということは、自分が生きていく上の選択肢の1つであって、勝ちも負けもありません

逃げるわけではなく、違う道に進んでいくだけなのです。

どんな困難なことからも逃げないということは、もちろん立派なことです。しかし、逃げるという決断を下した勇気も同じくらい立派なことなのです。

逃げたからといって、決してかっこ悪かったり、卑怯だったり、根性無しだったりということはありません。

「逃げるが勝ち」という言葉があります。

まさにその通り逃げた方が、自分のためになることがあります。

逃げずに、続けることで、時間やエネルギーを無駄に消耗し、自分にとって何の得にもならないのであれば、さっさと逃げてしまいましょう。

自分にとって負担でしかない事からは、逃げてしまいましょう。

それは逃げるのではなく、人生において違う道に進むだけです。

皆さんの中には、辛くて苦しくて、今にも逃げ出したいのに、人の目を気にして逃げ出せない人がいるかもしれません。

耐えられないほど辛くて苦しいのであれば、迷わず逃げてください。いや、逃げるのではありません。違う道に進んでください。

皆さんに与えられている道は1つだけではありません。たくさんの道があります。

誰しも道を間違えることはあります。そのときに、この道から逃げたら負けだと思い苦しみ続けるのではなく、道を選択しなおして、違う道に進んでいけばよいのです。

「逃げる」という考え方を改めて、「違う道に進む」と考えることで、自分自身の本当に進みたい道を探すことができ、その勇気を称えることで他人が「逃げる」ときにも心から応援してあげられるような人になるでしょう。