教師

学習指導は聞く姿勢から

中学校は、教科担任制をとっているために荒れの原因は「学級」だけでなく「教科」からも始まります。

「授業の成立しない教師に生活指導はできない」とは、古くから言われている言葉です。このあとに「生活指導のできない教師に子どもは心を開かない」という言葉が続きます。

子ども達にとって学校生活の大半を授業が占めていることを考えると授業の工夫はやはり最も大きな仕事と言えます。

教師は何クラスかを教える中で前の授業のまずさを修正できます。でも、子どもたちはその単元の授業は1回しか聞くことができないという自覚が大切です。

教師には「子どもたちの気持ちが敏感に心に響いてくる完成」が大切です。

「今、この子たちは私が説明していることを理解していない」と感じる心があるから教材研究が始まります。

授業の効果は「聴く姿勢」の育成から

4月が勝負

授業の進路が多少遅れても聴く姿勢作りに全力を尽くしましょう。

黒板の整理、机の整頓、ゴミ拾いの徹底

黒板がきれいに消されているか、机の列がゆがんだまま授業を始めていないか、ゴミを拾わせているか点検しましょう。「この先生はきっちりしている」と思わせることが大切です。

忘れ物を許さない

忘れ物点検と指導を繰り返しましょう。

授業中のトイレは厳禁

トイレは休み時間のうちに行かせましょう。授業中のトイレは緊急時のみです。

遅刻は指導してから授業参加させる

遅刻した生徒がそのまま教室に入ることのないようにしましょう。

私語を放置して授業を始めない

私語を注意する等して、静かになってから授業を始めましょう。

寝ている生徒に対しては、必ずその日のうちに指導

寝ている生徒を放っておくことは、生徒を見捨てているのと同じです。その生徒のためにも必ず指導をしましょう。

口で注意しても中々静かにしない生徒には、後で呼び出してしつこく指導を

分かってもらうまでしつこく粘り強く指導しましょう。出来ていた時には「今日は頑張ってたな」と褒めることも忘れないでください。

学習障害についての認識が大切

話してダメなら「目に訴える」など教科指導には多様な指導の入口があることを教師自身が学習することが大切です。

学習障害についてはこちらも読んでください。

日本人の7人に1人は「境界知能」!?周囲の理解・早期支援で改善も

多様な授業展開の準備を普段から行う

銅の頭、銀の頭、金の頭の状態は子どもたちの生活の中にもある

「荒れた学校」では、通常行う教材、授業の進度を離れて行う復習プリント、緊急時に教室を離れるときに利用する作業学習プリントを用意して教室に行く。1時間目の授業と5時間目の授業に変化を持たせる教材を準備することも大切です。

子どもの状況に応じて授業展開を変化させる力量を持つ

日々の教材研究と同教科の先生との交流を行い学び合う姿勢を持ちましょう。

補欠教材は、元気な時に準備

学力の低い生徒でも1時間で出来る内容のものを準備しましょう。市販のテスト問題は好ましくありません。補欠にあたった先生に迷惑をかけないという姿勢で準備することが大切です。