日本語教師とは
外国人や語学留学生に、日本語の読み書きや発音、日本におけるマナー・文化などを教える教員のことです。日本語教師は国内の日本語学校、大学だけでなく、海外の日本語学校、中学校、高校、大学、企業などさまざまな場所で活躍しています。
日本語教師の仕事内容
日本語教師の主な仕事は、外国人に日本語の話し方や文法を教えることです。また、日本におけるマナーや文化、日本人の価値観や習慣などを伝えるのも仕事です。
日本語学校に通う生徒は、日本の大学や大学院への進学を目指していたり、留学等の短期滞在の人もいます。生徒のニーズや日本語の語学力に合った、カリキュラムを作成し指導していくこととなります。
日本語教師の主な就職先・活躍場所
- 日本国内の日本語学校
- 日本語教育を取り入れている大学等の教育機関
- 海外の日本語学校
- 海外の中学校、高校、大学、企業
- 様々なボランティア団体
近年、日本語を学びたい外国人は増えており、日本語教師の需要は高くなってきています。
日本語教師として働く魅力・メリット
自分の生活スタイルに合わせて働き方を選べる
日本語教師は基本的に、1授業(単位)ごとに給料が支払われます。
週に3日勤務や1日数時間程度の勤務といった自分に見合った働き方が可能です。育児をしながら働いたり、副業として働いたりと、自分の生活スタイルに合わせた働き方が可能です。
年齢制限なし
50代からでも日本語教師になることができます。週5日フルタイムで働く必要がなくなった、家族と過ごす時間を増やしたい、趣味に没頭したいなど、感じたときにいつからでも目指すことができます。
世界各国の人と繋がることができる
日本語教師として、世界各国の生徒たちと接することでそれぞれの国の文化や価値観を知ることができます。世界各国に仲間もでき、人脈が広がり、今まで以上に交流が増えていくことでしょう。また、海外移住などを考えている場合は、海外の日本語学校で働くことができます。
日本語教師に向いている人
人に教えることが好きな人
教師ですので、人に教えることが好きな人が求められます。自分が生徒の成長の手助けをできた喜びは世界共通です。
外国人とのコミュニケーションが好きな人
様々な国の生徒と関わっていくため、多様な価値観や包容力、世界の歴史や文化、経済への関心を持ち、生徒たちとたくさん話をしたり、聞いたりすることも大事です。
日本が好きな人
日本の良さを知っていて、日本のマナー・文化・価値観や習慣を教えることができる人が求められます。生徒は、もともと日本に興味があって日本語を学びに来ているので、更に日本の良さを知ってもらえるような、日本のことが好きな人が向いているでしょう。
日本語教師として働くための2つの方法
「日本語教育能力検定試験」に合格する
「日本語教育能力検定試験」とは、公益財団法人日本国際教育支援協会が毎年10月に実施している日本語や日本語教育に関する知識を問う試験です。
近年の合格率
平成30年度:受験者数 6,801人 合格者数 1,937人(合格率:約28.5%)
令和元年度:受験者数 9,380人 合格者数 2,659人(合格率:約28.3%)
令和2年度:受験者数 9,033人 合格者数 2,613人(合格率:約28.9%)
時間があまりない人は、通信講座等を活用して、独学で勉強し、「日本語教育能力検定試験」に合格するのがおススメです。
文化庁認定「日本語教師養成講座(420時間)」を修了する
文化庁が認定する420時間の「日本語教師養成講座」を修了すれば、日本語教師としての必要な知識を身につけることができ、日本語教師として働くことができます。
半年から1年程度で修了でき、最近では通学せずに自宅で学べるオンラインコースがありとても便利です。
おススメはヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座

まとめ
日本語教師は自分のライフスタイル見直しや第2の人生プランを考えている人たちからとても注目を集めています。現役の小中学校の先生が自分の選択肢を増やすために、日本語教師として働ける資格をとっているケースも増えてきています。
自分の可能性を広げるために、日本語教師の資格をとっておくのも将来にプラスになること間違いなしです。
転職はハードルが高いけど、教師として、自分の働ける場所を増やしていくために1度検討してみてはどうでしょうか。