校則の目的
- 学業に専念させる
- 社会のルールやマナーを学ぶ
- 風紀の乱れを防止する

ブラック校則とは
定義
傷害行為の疑いがあったり、個人の尊厳を損なったり、生命の危機・健康を損ねたり、ハラスメント行為であったりといった、一般社会の常識から乖離した校則、もしくは不合理な校則のことをいう。

世間で言われているブラック校則の20例
- 肌着、靴下の色を無地の白色に指定
- 髪形を指定(男子は丸刈り、女子は二つ結びなど)
- ツーブロック禁止
- 地毛の色が薄い場合は黒染めを強制
- スマートフォン使用禁止
- パーマ禁止
- 化粧禁止
- 眉毛をいじってはいけない
- 髪が肩に着いたら、二つ結び、ポニーテール
- ボタンを空けるの禁止
- 靴は白色
- スカートから膝が見えるの禁止
- カーディガン禁止
- ジャージでの登下校禁止
- カバンにつけるキーホルダーは1つまで
- 授業中の水飲み禁止
- ペットボトル禁止
- 日焼け止め禁止
- 汗拭きシート・制汗剤・リップの使用禁止
- 置き勉禁止

世間で言われているブラック校則20例を1つずつ解説
肌着、靴下の色を無地の白色に指定
フォーマルな服装や就職面接等でワイシャツの中に着る下のインナーは白色がマナーである。靴下についてもTPOで色のマナーがある。そのことを学生の頃から教える目的がある場合はブラック校則ではない。昨今言われている「下着の色が白色」は教師側か生徒側のどちらかが、シャツの下に着るインナーの色が白という意味を間違えて解釈しているように思われる。
髪型を指定(男子は丸刈り、女子は二つ結びなど)
髪型を限られたものだけに指定しているのはブラック校則と考えられる。
ツーブロック禁止
就職活動の面接でツーブロックにしていくと印象が悪くなってしまう会社がまだ半分程度はあると言われている。どの会社や人にでも受け入れてもらえる髪型を学生時代に教える目的があるのであればブラック校則ではない。また。ツーブロックと言っても様々な髪型のツーブロックが存在する。その1つ1つに違反かどうかの線引きを作るのも難しい。中途半端にツーブロックOKとしてしまうと、余計に反発を浴びるだろう。

地毛の色が薄い場合は黒染めを強制
これは完全にブラック校則。人権を侵害している。
スマートフォン使用禁止
スマートフォンはZ世代には必須アイテムである。今後、スマートフォンを上手く活用できるかどうかで仕事や人間関係に影響が出てくる。これについてはTPOをわきまえた細かなルールを作って前向きに受け入れてほしい。しかし、SNSでのトラブルや動画や画像に関するトラブルが多いのも事実。学校で正しくスマートフォンを使用できるようになることが、Z世代が将来社会に出た時に、仕事とスマートフォンの融合を生み社会を発展させていくだろう。
パーマ禁止
学校はお洒落を楽しむ場ではないので、お洒落を目的としたパーマは必要ないだろう。ただし、くせ毛等のコンプレックスを解消する目的のパーマは認めていくべきである。
化粧禁止
これもお洒落を目的とする化粧は必要がない。
眉毛をいじってはいけない
眉毛を全くいじってはいけないというのは時代に合っていない。しかし、いじりすぎている眉毛の場合は、社会に出た時にすべてに受け入れられるわけではないので、学生のうちに教えていく必要がある。
髪が肩に着いたら、二つ結び、ポニーテール
おそらく勉強や運動をするときに髪の毛が気になって、勉強や運動の邪魔にならないようにするという目的だろう。これはブラック校則ではない。
ボタンを空けるの禁止
例えば多くのスーツでは1番下のボタンを空けるのがマナーである。制服は基本的に正しく着られるように、どのボタンを留めてどのボタンを空けるのか、あらかじめ決めて設計されている。それに従って着るとのがベストだろう。
靴は白色
制服と靴は、学校側の決めたデザイン要素が強いため文句は言えない。会社でも制服や靴の色指定があるところは山ほどある。
スカートから膝が見えるの禁止
これについても学校側のデザインした制服の着こなし方の部分なので学校が決めている着こなし方に従うべきである。
カーディガン禁止
フォーマルな服装時やスーツ着用時にカーディンはNGである。ベストやセーターを認めているのであればよい。
ジャージでの登下校禁止
社会人がジャージで出退勤していると世間から良く思われない。それを学生のうちから教えるのは良いことである。

カバンにつけるキーホルダーは1つまで
おそらく、カバンの取り間違えを無くす目的でのルールなので2つ以上は必要ないだろう。
授業中の水飲み禁止
これはブラック校則。授業中の水分補給は健康面から考えて認めるべきである。
ペットボトル禁止
おそらく飲んだ後のゴミの問題だろう。ゴミは持って帰らせるか、教室にペットボトルのゴミ箱を設置するかすれば解決できるだろう。
日焼け止め禁止
これは健康上認めるべきである。
汗拭きシート・制汗剤・リップの使用禁止
これも基本的には認めるべきである。ただにおいに過敏な生徒もいるため無香料の方が良いだろう。
置き勉禁止
これは家で勉強をする習慣をつけるためのルールだろう。昨今、登下校時のカバンやランドセルの重量が重すぎると言われているので柔軟に対応していくべきである。
まとめ
時代の変化に合わせ、人権の目から見て正しいのか、個を尊重できているのか、常に検討をし、全ての校則に意味を持たせ、先生側も全員がその意味を正しく理解し、指導に合理性を持たせ、生徒や保護者に常々発信していく必要があるだろう。
「ブラック校則」を見直す機運が高まっている今だからこそ、様々な視点から社会全体で知恵を出し合い、声をあげて、子どもたちの教育を社会全体で考えていくことが大切である。