今日は、りんごの木についての話をしたいと思います。
りんごの木を植えて、りんごの実ができるまでどのくらいかかるか知っていますか?
実を安定して収穫できるようになるのは、木を植えてから6年程かかります。りんごの農家さんは約6年もの間、ひたすら土を耕して、栄養を与えて、木を育てていきます。土や木を育てるのにもの凄く長い時間をかけるのです。
ここに時間をかけて土や木を育てないと、立派な幹を持った木にはなりません。また、立派な幹が無いと、立派な枝もつきません。もちろん、美味しくて立派なりんごがいっぱいに実ることもないのです。

つまり、どんだけ時間がかかろうと、立派な幹を育てないと、立派なりんごの実ができないのです。
さて、皆さんはどんな勉強をすれば成績が上がるのか、どんな練習をすれば上達するのかといったスキルや方法といったやり方をすぐに求めている人が多いように感じます。
それは木で言うと「枝」になります。ほとんどの人が、枝を大きくしようと頑張っています。しかしなかなか太く立派にならずに、細くて弱くポキっと折れてしまっていませんか。
まず見るのは、その枝がついてる皆さんの「幹」の大きさはどうかということです。幹が太いのか、細いのか、強いのか、弱いのか、しっかりした幹を作ってるのか見てください。
幹が細い状態だと、悩んだ時にすぐに人に頼ったり、自分で解決の糸口を見出せず折れてしまいます。ここで幹を太くせずにいると、いつまでも幹が細いので、なかなか上手くいかずに実らないでしょう。
木の年輪を刻むように、人の土台、幹を太くするには、苦労したという経験が必要です。
誰にでも凄く大変な時期があると思いますが、痛みを伴いながら、いろいろなことを感じてその経験を通して、自分の幹が作られます。それは成長痛みたいなもので、人が一回り大きくなるためには、何かしらの苦労を乗り越える体験や経験がとても大きいです。
苦労と向き合い、乗り越えるためにとにかくもがく、そういった経験をすることが成長につながります。この繰り返しで、どんどん幹が太くなります。

皆さんは、今幹をどんどんと大きくする時期です。様々なことに積極的にチャレンジし、たくさん苦労してください。
もうすでに、今とても苦労していて、辛い人は、自分の幹がどんどん大きく成長しています。一回り大きな自分になろうとしています。いつか立派な実を実らせるために、歯を食いしばって頑張って下さい。
皆さんの、幹がどんどん大きく成長し、何年後、何十年後に、大きな大きな実ができることを期待しています。