2022年度から、「情報」の科目区分が「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」に変更されています。

大学入学共通テストにおいて、今の高校1年生が受験する2025年から「情報」が新設されます。

東京大学を始め多くの国公立大学、私立大学で「情報」の必須科が検討され、既に必須科目として決めている大学も多くなってきています。

そこで今回は「情報」についてみていきたいと思います。

「情報」って必要なの?

「情報」が高校や大学入試で必須になったのは、大学在学中や卒業後社会に出てからも必要な知識・技術と考えられているからです。

現代社会において、教育、文学、社会学、美術系、工学、医歯薬など「情報」が関係しない分野はありません。

大学で専門的な学問を学ぶ際に必ずと言っていいほど必要な知識・技術なので、入試に取り入れる大学が増えてきています。

また、社会で起こっている様々な問題を知り発見し、その問題解決の手段を学んでいくことが「情報」なのです。

決してIT人材になることだけが目的ではありません。

ITに強いかどうかに関わらず、すでに日常生活のさまざまな場面でデータのやり取りがなされています。

たとえば教育現場でも、紙で出席簿、成績、生徒情報を管理していた時代から、今はタブレットやパソコンなどの端末で管理・共有するように変わってきています。

「情報」は高校卒業後、大学や社会で生きていくうえでの必要最低限の知識と技術であるといえるのです。

2022年からは「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」の区分に

情報科目は以前まで「社会と情報」、「情報の科学」の2科目に分かれていました。

この情報2科目が2022年からは、「情報Ⅰ」、「情報Ⅱ」の2科目へ変更になります。情報Ⅰは必修科目、情報Ⅱは選択科目になり、情報Ⅱは応用力を問われる実践的な内容になります。

情報化社会を生きるためのITリテラシーについては、従来と同じように引き続き学びます。

また、情報Ⅰにも情報Ⅱにもプログラミングの授業が入ってきます。

必修科目の情報Ⅰのプログラミング学習とは

必修科目である情報Ⅰのプログラミング学習は、コンピューターの仕組みと簡単なアルゴリズムについての学習になります。

「コンピュータとプログラミング」という項目で学習するのですが、中学校までの学習内容を踏まえた上で扱うことが想定されています。

情報Ⅰで学ぶ内容は、IT利用者として教養・リテラシーとして最低限学んでおきたい内容になっています。

プログラミング学習の項目では、論理演算や二進数、計算誤差など数学的な一面はありますが、今後は必須学習内容といえるでしょう。。

選択科目の情報Ⅱの内容は

情報Ⅱは情報Ⅰよりも発展的で実践的な内容になっています。

情報Ⅱのプログラミングは、「情報システムとプログラミング」という項目で学習するのですが、プログラミング言語はpythonなどを想定しており、オフライン学習だけでなくオンラインでの学習も想定されています。

具体的には、情報システムのセキュリティに関する学習はもちろん、データベースやテキストマイニングについての学習もあり、エンジニアとして就職したい子どもや情報系の学科に進学希望の子どもが履修するような内容となっています。

まとめ

過去に無かった科目が大学受験科目になると、動揺してしまうかもしれませんが、落ち着いて頭を整理し必要なことを正しく勉強すれば大丈夫です。

まだまだ大学受験に情報科目が入るかどうか検討段階の大学が多いですが、選択肢を増やすためにも今のうちからきちんと学習しておきましょう。